一位一刀彫

飛騨高山で、一位細工や春慶塗りと並んで有名なのは一位一刀彫。
イチイ (別名をアララギや北海道名をオンコともいう針葉樹の一種で、クリスマス・ツリーのもみの木に似ており、高山市の樹に指定されている) の木を材料にして置物や面などを彫るのであるが、一刀彫の意味は一本の鑿ではなく一刀の元に彫るという意味である。
彫り上げた製品には木蝋を溶かして塗り付け、年月の流れとともに拭き色を出すのが一位一刀彫の特色である。
昔はたくさんいた彫師も伝統工芸伝承の難しさと共に、現在では後継者が少ないのが実情である。
市内の土産物屋のショーウインドーには、たくさんの一刀彫の製品が並んでおり、覗き込んだ旅人は、つくづく「飛騨高山へ来ているのだな・・・」と実感することであろう。
飛騨の匠や左甚五郎を輩出した土地柄は、江戸時代に根付け彫刻で有名な松田亮長、祭り屋台の彫刻で知られる谷口与鹿などの彫刻家を生み育て、現在でもその血は脈々と受け継がれており、集中できる人材を生む土地は、こうした手仕事一つにも伺い知ることが出来る。
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by yoas23 | 2006-03-13 07:00 | 飛騨高山 四季の旅
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