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飛騨の昔遊び 釘刺し

道路が今のように舗装されていない昔は、至る所に土が露出していたものである。
もちろんコンクリートも貴重なもので、家の周りでも玄関先くらいであった。
横丁などの狭い場所でも子供はよく遊んだもので、雨降りの日は何処へ行く当ても無い者同士が集まり、屋根下を選んで釘刺しなどをした。
「釘刺し」とは地面に三角や四角(子供の人数の角数)を描き、それぞれに陣地を決め、そこを出発点とし、線を描いて行くのだが、使うのは5寸釘で、親指と人差し指の間の付け根に釘の笠を挟み、勢い良く地面に向かって振り下ろし、刺されば陣地から線を引くことが出来るが、刺さらなければ線は描けない。
それを交代に行い、蜘蛛の巣のように外側へ向かって線を描いて行くのだが、ただ線を描くのではなく相手が出られないように、狭い間隔で引いて行くことが勝つポイント。
出られない相手は仕方無く敵の線上を狙って打つ。上手く線の上に刺されば、そこから先の相手の線は消せるというもの。
一体誰が考えたのだろうか?、雨が止むまでの時間稼ぎには持って来いの遊びであった。
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by yoas23 | 2006-03-15 19:31 | 飛騨の昔遊び
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