飛騨の昔遊び 学校のスキー大会

小学校も高学年となると、年に一度学校でのスキー大会があった。
貧しい割にはほとんどの子供がスキーは持っていたような気がする。ただ、今のような立派なものではなく、スキーの形に板を削り先を曲げて塗装を施し、皮革の金具を付けただけのもので、現在では目にすることすら困難な代物である。
当時のスキーは何故か先端に突起のようなものがあったが、おそらく飾りだったのだろう。またそのようなスキー板を単板と呼び、合板製の出回る前のことである。
ともあれ飛騨の子供たちがスキーを持つことが出来たのは、雪国ゆえ他の遊びが少ないため親が買い与えたためであろう。
スキー場へはもちろん歩いて行く訳であるが、その道のりが結構遠い。一時間以上スキーを担いで行くのは骨の折れることであった。
また当時のスキー場にはロッジはあったが、それも1軒のみで我々は利用することは無かった。
お昼には各自持参した弁当を食べるのが当たり前であり、多くは焼いて醤油を付け海苔を巻いた餅(飛騨で言う「付け焼き」)を持参した。
家を出る時は美味しそうだったが、滑って転ぶうちに腰に付けた餅が変形し、また寒さで固くなったものを口にした。
リフトは1機あったが利用は許されず、ひたすらゲレンデをスキーを担いで登った。
今になって思えば何かと不自由な感じがするのだが、それでも当時はスキー大会の日を楽しみに待ったものであった。
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by yoas23 | 2006-03-18 06:33 | 飛騨の昔遊び
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