飛騨の昔遊び ひなまつり

飛騨は桃の節句と端午の節句、七夕まつりは月遅れで行われます。
したがって桃の節句のひなまつりは4月3日です。
一ヶ月ほど前より雛飾りを飾る習慣はもちろんありますが、飛騨高山には土雛という独特のひな人形があり、昔はそれを飾ってある家が多かったものです。
その土雛は現在でも市内で細々と造られていますが、後継者不足とか聞いたことがあります。
粘土を焼いて彩色を施したきれいな人形で、近所の女の子の家では、内裏様、お妃様、三人官女、五人囃子などに、何故か七福神なども一緒に飾ってあったのを思い出します。
ひなまつりは我々男の子には縁の無い行事のように思えますが、どっこいそこは人形飾りを見て歩くという術があったのです。
「ひなさま、見せとくれ、おぞても(「おぞても」とは悪くてもと言う意味で、この場合はたいしてきれいでなくてもという意味)褒めるで」と口々に言っては玄関を開けたものです。
子供のたくらみはただ、人形を見るのではなく、お菓子を貰うことが目的で、少々のお土産のお菓子持参で、それ以上の見返りを期待してのこと、
雛あられの家があれば、高そうな生菓子をくれる家もありで、菓子箱には色々なものが並んだものでした。
そのことを高山では「配りやっこ」といって、ひな祭りの子供の楽しみとなっていました。
c0036317_2051486.jpg

土雛人形 高山市国分寺通りの円空洞にて
[PR]
by yoas23 | 2006-04-01 06:50 | 飛騨の昔遊び
<< 根方 岩陰遺跡 新井製麺所 >>