乗鞍のライチョウ

乗鞍連峰には約100羽のライチョウが生息すると言われている。
ライチョウは年間を、標高2400m以上の山岳で過ごす唯一の高山の留鳥で、国の特別天然記念物に指定されている。
ライチョウの羽根は冬期は雪の色に似せた白色だが、夏季は岩肌のような褐色に生え変わるいわば保護色であり、その存在を知るには難しいものだが、名前の如くの雷のような「ゴロゴロ」という鳴き声の方向を、注意深く探って行けば見付けることも出来よう。
春先、と言っても乗鞍の春は遅く5月の下旬頃だが、大きな岩の上に雄鳥が立っている姿が見られる。
これは縄張りを誇示し見張りをしている行動で、他の雄が近寄ると激しく追い立てる。
そんな時見張りの近くには卵を抱く雌鳥の巣がある。
やがて7月に入ると雛を連れた母鳥が、お花畑などで盛んに目撃されるようになるが、最初は5~6羽だった雛の数が日増しに減って行く。
天敵であるイヌワシも乗鞍には数羽が住んではいるが、最近ではそれに加え里からの招かざる客が脅威となっており、カラスやキツネがライチョウを襲っているのが実態のようだ。
害鳥獣の駆除も国立公園の特別保護区ということから容易ではないが、このままだとライチョウの減少に拍車が掛かってしまう。
乗鞍の場合は岐阜県や信州大学が毎年個体数の調査をしており、その動向が今後も注目される。
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↑ 縄張りを見張る雄鳥

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↑ 観察用の足環が見られる雄

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↑ ライチョウのペア (左が雄、右が雌)

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↑ 雌のライチョウ

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↑ ミヤマキンバイと雛鳥

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↑ 3羽の雛が見える
いずれも乗鞍岳にて
また焼岳のライチョウについてはこちら(飛騨がふるさと)をご覧下さい。
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by yoas23 | 2006-08-05 00:25 | 山歩き
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