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渡りをするチョウ

よくテレビなどで渡りをするこのアサギマダラというチョウが紹介されている。
チョウの中で遠い距離を移動するものはあまり多くない。
一般に分布域を広げるための移動がイチモンジセセリやウラナミシジミなどだが、こういった種は北へ上がるとある一定の所で寒さにより死に絶えてしまう。
それは毎年挑戦的に繰り返されるのだが、このアサギマダラの場合はそれとは違い、夏は涼しさを求め、また冬は暖かさを求めての移動と思われる。
また幼虫の食草もその土地で選ばれ、北ではイケマやカモメヅル、南では常緑のキジョランなどであり、それらが北の場合は、冬季には枯れてしまうことも影響しているかも知れない。
標高1000m以上の高原で、ヒヨドリバナなどに群れていたアサギマダラは、お彼岸の頃より徐々に南下を始め、秋遅くには鹿児島や徳之島辺りまで旅をする。
翌春になるとその子孫が北上し、飛騨ではゴールデン・ウイークの頃ちらほら見られるようになる。
北アメリカ大陸を渡るオオゴマダラも同じ仲間である。
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安房峠にて
by yoas23 | 2006-08-27 06:12 |
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