たにし獲り

昔は、稲が刈り取られて田んぼの中を自由に歩き回れる頃になると田螺獲りが始まった。
今でこそ農薬の影響から少なくなってしまったが、昔は何処の田んぼにもたくさん居たものだ。
田螺獲りは田んぼに少し水気のあるうちが良く、乾いてしまうと土中に潜ってしまうので、タイミングを見計らって近くの田んぼに入った。
くねくねと歩いた跡を辿ると簡単に見つけることが出来る。
冒頭に書いたようにたくさん居たから、持参したバケツはたちまち一杯になった。
夢中になって集めた結果、重いバケツで家への途中何度も休むことになる。いわゆる「欲と二人連れ」というやつだ。
持ち帰った田螺、このままでは泥臭くて食べることが出来ず、暫くは水を替えて泥を吐かせる。
数日の後ようやく泥が治まった頃、茹で上げて酢味噌で頂く。ネギを加えヌタにするのも美味しかった。
それは秋のイナゴと同時に貧しい暮らしのご馳走であった。
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by yoas23 | 2006-11-25 01:51 | 飛騨の昔遊び
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