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毒草?薬草?、タケニグサ

夏から秋にかけて荒地に大きく育つタケニグサは、竹のように茎が中空になるところから名前が付いたということですが、
別に節がある訳ではないので、ちょっと外れた名前かも知れません。
何となく近寄り難い感じがするのは、茎や葉を傷付けると出て来る褐色の液体のせいかも知れませんが、
それを昔の子供はよく「ヨーチン」といって腕や指などに塗ったものです。
ヨーチンとはヨードチンキのことで、当時マキュロクロームなどと一緒に消毒薬として当たり前に使われていた家庭薬ですが、
それに色が良く似ていたからです。
といってもこれにはアルカロイド成分が含まれており、内服すると中毒を起こすという毒液です。
が反面、皮膚病の薬として用い、イボ取り・虫刺され・タムシ・水虫などに効き、また乾燥したものは蛆殺しとして使われました。
最近は良い薬がありますので、そのように利用されることも無くなりましたが、
万が一野外で虫に刺され、薬が無い時などこのタケニグサを思い出して下さい。
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高山市滝町にて
by yoas23 | 2007-08-11 06:12 | 野山の花
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